HOME > 1円でも高く売るために/最適な売却期間と値下げのタイミング
物件を少しでも高く売るポイントと値下げの注意事項
1円でも高く物件を売りたいという売主様の希望は、福岡 不動産売却アドバイザーのスタッフもよく分かっています。しかし、高い価格に設定していてはいつまでも売れません。適正な価格を決めるためにも相場を調べることがとても大事。さらに売れない時のタイミングもしっかりと考えて値下げしないと逆効果に。
価格情報や相場情報を調べましょう
情報源
不動産の売買価格は公開情報ではないため、実際の取引額を知ることはできません。しかし、おおよその相場は次に示したような情報から調べることが可能。物件別に情報源を掲載しておきます。
物件種別 | 提供されている価格 | 運営機関 | 情報の内容 |
---|---|---|---|
土地 | 地価公示 | 国土交通省 | 公的機関の評価額 |
地価調査 | 都道府県自治体 | 公的機関の評価額 | |
土地総合情報システム | 国土交通省 | 不動産購入者へのアンケート調査結果による実際の取引額 | |
不動産価格指数(住宅) | 国土交通省 | 不動産購入者へのアンケート調査から物件の立地特性などの影響を除去した指数 | |
新築 マンション |
インターネット広告など | 不動産会社など | 実際に販売されている売り出し価格 |
中古 マンション |
不動産価格指数(住宅) | 国土交通省 | 不動産購入者へのアンケート調査から物件の立地特性などの影響を除去した指数 |
レインズ・マーケット・インフォメーション | 指定流通機構 | 宅地建設取引業法に基づいて収集した実際の取引価格 | |
インターネット広告など | 指定流通機構 | 宅地建設取引業法に基づいて収集した実際の取引価格 | |
一戸建て (新築・中古) |
レインズ・マーケット・インフォメーション | レインズ・マーケット・インフォメーション 指定流通機構 | 宅地建設取引業法に基づいて収集した実際の取引価格 |
インターネット広告など | レインズ・マーケット・インフォメーション 指定流通機構 | 宅地建設取引業法に基づいて収集した実際の取引価格 |
価格情報や相場情報を調べましょう
市場動向
物件の取引価格はなかなか分かりにくいですが、市場動向については比較的入手しやすい情報になります。市場動向とは、具体的な価格ではなく、上昇しているのか、下落しているのか、あるいは変動がないかといった動きのこと。いろいろな資料から知ることもできますし、地場の不動産屋を回って市場動向について聞けばいろいろと教えてくれます。さらに、いろいろ聞けば、その原因となる市場の背景となる情報も得られるでしょう。
相場を知らなければ売却価格も決められない
物件を売るには物件情報を流す必要がありますが、そのためにはまず、売主様の売却価格を決めなければなりません。相場からかけ離れた高い価格にしてしまうと、売れるものも売れないことに。とはいえ、安すぎると、すぐに買主は見つかりますが、損することもあるでしょう。不動産会社の言いなりになるのではなく自分の売りたい価格を決めるためにも、相場というモノサシを知り、それを基準に考えることが非常に重要になります。
高く売るノウハウとポイント
物件を売却するには、タイミングが重要になります。そのタイミングは買主が現れた時。いつになるかは、売主様には決められません。だからこそ、早く動くことが大切になります。ポイントは、早めに行動、必要な書類を事前に準備、仲介を依頼する不動産会社選びになります。それぞれのポイントを見ておきましょう。
ポイント1 半年前から行動すること
不動産の売却には思っている以上に時間がかかります。仲介する不動産会社を選ぶのに1ヵ月、売り出しから買主が現れるまで3ヵ月、引き渡しまで2ヵ月と考えると、半年かかります。長い場合だと1年以上かかってしまうことも。売却を考えているなら早めに行動しましょう。
ポイント2 必要な書類は事前に準備
売却価格を決めるのには不動産会社の査定をします。この時に必要な資料や書類を準備しておきましょう。
不動産会社から言われてから探しているのでは、時間がかかります。どちらにしても売却時には必要になるので、早めに準備を。
- 分譲や購入の時のパンフレット
- 物件購入時の契約書、重要事項説明書などの書類一式
- 固定資産税の納付書
※査定なので、すべて揃っていないと受けられないということはありません。
ポイント3 仲介してもらう不動産会社は慎重に
複数の不動産会社に査定してもらい、いよいよ仲介を依頼する不動産会社を決定します。この時に、つい査定額の高いところを選びがちに。一つの目安ではありますが、査定金額はあくまでも査定。その価格で販売しますという意味ではありません。売れるかどうかは、不動産会社の得意分野や担当者の営業スキルによるところが大きいのです。
最適な売却期間
ここで言う最適な売却期間とは、売り出してから高く売ることができる期間のことです。買主次第なので売れる時期は予測できませんが、高く売るための価格設定ができる期間は2~3ヵ月と考えています。そもそも、売り出しから1ヵ月以内に問い合わせをしてくる購入希望者は、その地域の物件に興味があり購入意欲が高い人です。こういう人たちが興味を持って買うかどうか決断するのが3ヵ月以内といわれているので、3ヵ月を過ぎたら値下げなどを検討する必要が出てきます。
不動産売却価格を下げる必要性
よく売主様から、このような値下げに関する相談が寄せられます。 売れない理由にはいくつかありますが、大きく4つ考えられます。
- 似たような物件があり、価格で負けている
- 不動産会社が営業活動をあまりしていない
- 本命物件の当て馬になっている
- そもそも需要がない物件
これらを見分けるのは大変ですが、仲介を依頼している不動産会社とよく相談して決めましょう。また、いざ値下げになると、もう少し待てば買主が現れるのではないかと思ってしまい決断できないことに。そういう迷いを断ち切るためにも、売り出し価格を決めた時に、その価格で販売する期間を決め、それを過ぎたら値下げすると決めておくのも一つです。
販売活動実績をふまえて値下げを検討しましょう
しかし、現在の価格から値下げをすべきかどうかは、簡単に判断できません。なぜなら、売り出しを始めてからどの程度販売活動をやってきたかによって値下げが必ずしもベストとは言い切れないからです。なかには、あまり販売活動もせずに、いきなり値下げしましょうと言いだす不動産会社もあるようですが、そういった場合はせっかく値下げしても売れる望みは薄いでしょう。
また、不動産売買には動く時期と動かない時期があるので値下げのタイミングも重要です。一般的に、1月や2月はもっとも買い手が多い時期なので、同じ値下げするなら1月の早いタイミングで。逆に12月はほとんど動かない時期なので値下げをしても効果が見込めません。12月は値段をキープして1月に入ったら値引き。そうすると目を引くのです。